建売住宅の基礎知識

新築の建売住宅を買うときに必要な諸費用のリストと、8つの節約方法

ナツダ
元住宅営業マンのナツダです。家探しのノウハウを、わかりやすく解説します。

家を買うとき必要な費用は「物件代金」だけではありません。では、物件代金以外に何の費用がかかるかご存知ですか?

今回は、新築建売住宅を買うときに必要な諸費用について解説したいと思います。

建売住宅を買うときにどんな諸費用が必要か検討もつかない方。家探しを始める前に、把握しておきましょう。

新築建売住宅を買うとき自己資金はどれぐらい必要か?

家を買うときに気になるのが「自己資金って、どれぐらい要るの?」ということですよね。住宅ローンで借りる分以外に、どれぐらいお金が要るものなのでしょう。

結論からいうと、以下の2つの費用を準備しておく必要があります。

  1. 手付金(頭金)
  2. 諸費用の準備金

まず、不動産売買契約を締結した時点で「手付金」が必要です。手付金は、物件代金の5~10%ぐらいが相場です。

それから、建物や土地代以外の「諸費用」も、自己資金で支払います。(諸費用を住宅ローンに組み込んでくれる銀行もあります)

ということで、手付金をふくめた諸費用について解説していきます。さっそく、一覧表にしてみましょう。

3,000万円の新築建売を買う場合の諸費用内訳と金額の目安

3,000万円の物件を買った」と仮定して、諸費用を一覧表にしてみます。支払先と目安の概算金額も、書いておきますね。

項目 支払先 参考金額 節約できるか
手付金 売主 1,500,000円
固定資産税・都市計画税清算金 売主 100,000円
仲介手数料 不動産屋 1,050,000円
印紙代(不動産売買契約書) 10,000円
表示登記、所有権移転登記 国、司法書士、土地家屋調査士 400,000円 登録免許税:
司法書士報酬:
土地家屋調査士報酬:
水道分担金 水道局、設備工事業者
(売主経由)
200,000円
住宅ローン事務手数料 金融機関 50,000円
住宅ローン保証料 保証会社(金融機関経由) 600,000円
住宅ローン代行手数料 不動産屋 50,000円
印紙代(住宅ローン契約書) 20,000円
抵当権設定登記 国、司法書士 150,000円 登録免許税:
司法書士報酬:
火災保険・地震保険 損保会社 150,000円
外構(エクステリア)工事 外構工事業者 1,000,000円
引っ越し代 引っ越し業者 150,000円
家財 家具屋、家電屋など 700,000円
合計 6,130,000円

ザックリ概算で計算すると、合計は613万円になりました。家を買うには、すごい高額の諸費用がかかるのです。

アイ
そんなに貯金ないですけど?

心配無用。実際にここまで諸費用がかかる方はまれです。人によっては不要な項目があったり、節約したりされてますよ。

ナツダ
建売住宅の場合は「物件価格の8%前後ぐらい諸費用がかかる」と覚えておいてください。

これから、各諸費用項目についてもう少し詳しく説明していきます。気になる項目だけでも、読んでみてください。

家の売買契約をするときに必要な諸費用

まずは、売買契約のときに必要な諸費用から解説していきます。

ちなみに、住宅購入の流れがわからないという方は、こちらもご参照ください。

8view
家の購入予算の立て方は絶対知っておけ!予算オーバーを防ぐコツ

あなたは「いくらの家なら買っても大丈夫だろうか?」と不安になってませんか?いざ予算を立てるにも、立て方も諸費用額もわかり ...

ではさっそく、説明していきますね。

手付金

先述のとおり、不動産売買契約を締結した時点で手付金が必要です。手付金は、物件代金の5~10%ぐらいが相場です。

  • 完成物件の手付金 → 10%が多い
  • 未完成物件の手付金 → 5%が多い

手付金は物件代金に充当されますが、契約をキャンセルした場合は戻ってきません。売主の都合でキャンセルになった場合は、手付金の2倍の金額が戻ってきます。

ポイント

不動産売買契約で払う手付金は「解約手付」と呼ばれます。
 
不動産売買契約は、相手方が契約による義務を履行する前なら契約を解除できます。ただし、買主が解除すると手付金放棄、売主が解除すると手付金を倍返しする必要があります。

手付金はいったん自己資金から出しますが、住宅ローン実行時に戻ってきます。例として、3,000万円の物件を契約して150万円の手付金を払う場合の流れを書いておきます。

手付金の流れ

step
1
契約時に自己資金から手付金150万円を払う

step
2
清算時に住宅ローン3,000万円が実行される

step
3
売主に手付分を引いた2,850万円を支払う

step
4
手元に150万円が残る

なお、手付金額は売主と交渉可能です。

ですが、あまり金額が低いと売主も不動産屋も嫌がります。(買主の契約破棄のハードルが下がってしまうから)

固定資産税・都市計画税の清算金

家や土地を買うと、固定資産税都市計画税を払っていくことになります。

両税は、1月1日時点の物件所有者に納付義務があります。納税方法は、1回で全納するか3ヶ月ごとの4回に分けて払うか選べます。

新しく買った家の場合は、すでに売主が1年間分を納付済みです。ですから、あなたは所有者になる日から年末までを日割り計算して売主に支払います。

ナツダ
税金ですから、値引き交渉はできません。

仲介手数料(半金)

不動産屋に払う仲介手数料は「物件代金 × 3% + 6万円」で計算できます。これは上限金額なので値下げ交渉可能です。(別途、消費税がかかります)

契約時は、仲介手数料の半分を支払うことが多いようです。残りは、物件の残代金(物件代金-手付金)を支払うときです。

ナツダ
ちなみに、売主から直接買う場合は仲介手数料がかかりません。不動産屋が仲介している物件でも、売主から直接買える場合があります。

仲介手数料は、値引き交渉が可能です。中には「仲介手数料ゼロ円」を売りにしてる不動産屋もあります。

印紙税(不動産売買契約書に貼る印紙)

不動産の売買契約書は課税文書なので、印紙を貼る必要があります。(印紙を購入して契約書に貼ることで、税金を納めたことになる)

印紙代は、契約書に書かれている売買金額によって変わります。

ちなみに、平成32年3月31日までに作成した契約書は軽減税率が適用されるので、印紙代が少し安くなります。

契約書に印紙を貼らなかった場合は、脱税となり過怠税を徴収されます。ちなみに、過怠税は納付すべきだった印紙税の3倍になります。

ナツダ
印紙は納税のために貼るので、値引き交渉できません。

住宅ローン決済のときに必要な諸費用

つづいて、家の引き渡しを受けるときに必要な諸費用について解説しますね。住宅ローンの決済をおこなうので、ローン関連の諸費用が多くなります。

仲介手数料(残金)

仲介手数料は「建売住宅の売買契約」をしたときにいくらか払っていると思います。引き渡しのときは、残りの残金を支払います。

水道分担金

道路の地下にある水道本管から敷地内に枝管を引き込むとき、分担金を徴収されます。水道分担金水道加入金)は、水道の維持整備・拡張などに使われます。

水道分担金額は、一般的には水道管の口径で決まります。水道管の口径は、宅内の水栓の数で決まります。

水道分担金の金額は、自治体や給水区域によってかなり違います。東京都のように、水道分担金の制度がない地域もあります。

ナツダ
自治体や水道管口径によって、5~40万円ぐらいの差があります。給水区域の人口が少ないと、1世帯あたりの負担額が高くなるようです。

ちなみに、水道引き込みには「水道分担金」以外に工事費や材料代もかかります。水道分担金の制度がない地域でも、以下の費用が要るかもしれません。

水道を引き込む際に必要な費用の例

  1. 量水器メーター代
  2. 止水栓代
  3. 量水器ボックス代
  4. 申込手数料
  5. 設計審査手数料
  6. 工事検査手数料

なお「水道分担金は建売住宅の価格に含むべき」というガイドラインがあります。なので、別途徴収せず、住宅価格に含める売主もあります。

ナツダ
水道分担金は水道局に納付するものなので、値段交渉できません。

登記費用

建売住宅の土地はすでに売主名義で登記されています。なので、完成したら所有権を移転する登記を行います。

建物は、表示登記(表題登記)と所有権保存登記が必要です。また、住宅ローンを借りると抵当権設定登記というのが必要になります。

建売住宅を買うとき必要な登記

  1. 土地の所有権移転登記
  2. 建物の表示登記(表題登記)
  3. 建物の所有権保存登記
  4. 住宅ローンの抵当権設定登記

表示登記には、登録免許税と土地家屋調査士の報酬代が。所有権と抵当権の登記には、登録免許税と司法書士の報酬代がかかります。

登録免許税は、物件の評価額や住宅ローンの借入額によって変わります。一般的な家で、20万円~50万円ぐらいはかかります。

ナツダ
登録免許税は税金なので、値段交渉できません。司法書士と土地家屋調査士の費用は、報酬が安い人を探せば節約できます。

登記は、自分でやることもできます。(自分で登記すれば、登録免許税の支払いだけで済む)

ただし、専門的な知識が必要だったり手続きが難しいのでおすすめしません。

ナツダ
なお抵当権設定登記は一般的に金融機関が司法書士を指定してくるので、節約もセルフ登記もできません。

印紙税(金銭消費貸借契約書に貼る印紙)

住宅ローンの契約書は正式には「金銭消費貸借契約書」と言います。記載金額が1万円を超える場合は、印紙税法により課税文書扱いとなります。

印紙代は借入金額によって変わります。

住宅ローン事務手数料

住宅ローンを借りるとき、金融機関に事務手数料を支払います。

事務手数料は以下の2種類あり、金融機関によって違います。(選択できる金融機関もある)

  1. 定額型
  2. 低率型

定額型では、借入額に関わらず一定額を支払います。だいたい3万円~5万円ぐらいに設定してる金融機関が多いです。

低率型は、借入額に対し一定の割合を手数料として支払います。こちらは2%ぐらいに設定している金融機関が多いです。

ちょっと考えると「定額型の方が安い!」となりますが、注意が必要です。3,000万円の借入で、総返済額をシミュレーションしてみましょう。

項目 定額型 低率型
借入額 3,000万円
返済期間 35年
金利 1.2% 1.0%
総返済額 36,754,301円 35,567,804円
手数料 50,000円 600,000円(2%)
合計 36,804,301円 36,167,804円
差額 636,497円

なんと、高額な手数料を払う「低率型」の方が、合計額でお得になりました。しかも、その差は約63万円です。

住宅ローンは「いかに利息を減らすか」が肝心です。手数料だけでなく、総返済額で考えましょう。

利息については、こちらで詳しく解説しています。もっと知りたい方は、ご参考にどうぞ。

41view
住宅ローンの利息・未払い利息とは?利息の計算方法や減らし方

住宅ローンを借りるとき「いったいどれぐらい利息を払うのだろう?」ってなんとなく心配になりますよね。 「利息を払うなんて、 ...

住宅ローン保証料

一般的に、住宅ローンは保証人が要りません。

金融機関が指定する保証会社が保証人となり、借主は保証会社に保証料を支払う仕組みになっています。

保証会社に払う保証料は、次の2つの支払い方法があります。

保証料を支払う2つの方法

  1. 外枠方式
  2. 内枠方式

外枠方式は、借入するときに一括で支払ってしまう方法。内枠方式は、毎月の返済額に上乗せして支払う(金利が0.2%上がる)方法です。

一般的には、外枠方式のほうが保証料の総支払額が低くなります。ですが、必ずしも「内枠方式より外枠方式のほうが有利」とは言えません。

金利や借入額が高い場合は、内枠方式の方がお得になるケースもあります。必ず試算してから選ぶようにしましょう。

ナツダ
保証料額は、住宅ローンを借りる方のお勤め先によっても変わります。また、金融機関による差もあるので複数行を比較してみましょう。

保証料に関しては、こちらでわかりやすく解説しています。試算もしていますので、ご参考にどうぞ。

211view
【住宅ローンの基礎知識】住宅ローンとは?わかりやすく解説

初めて住宅を買う人にとって、けっこう難関なのが住宅ローンです。一生で一番大きな借金になるのに、概要が難しくイマイチわから ...

住宅ローン代行手数料

不動産屋に提携住宅ローンを紹介してもらったり必要書類を準備してもらうと、代行手数料を請求される場合があります。

仲介手数料と違い、代行手数料には決まった額も上限額もありません。相場的には、5~10万円ぐらいが多いようです。

住宅ローンのフォローは、仲介の通常業務の中に含めている不動産屋もあります。そういう会社であれば、代行手数料は取られません。

ナツダ
不動産屋に家探しの相談に行ったら、住宅ローンの代行手数料が必要か聞いてみましょう。

ちなみに、自分で銀行に行って手続きをすれば手数料を節約できます。

火災保険・地震保険

火災保険は、以下の条件により掛け金がかわります。

  • 保険会社 ⇒ 各社少しずつ違う
  • オプション ⇒ 補償範囲で変わる
  • 契約期間 ⇒ 長期ほど安い
  • 家の構造 ⇒ 耐火構造は安い

火災保険の掛け金を少しでも節約したいとき、保険会社を比較しますよね。じつは、それ以外にも節約できる方法があります。

まずは「雪・風・雷・水災(土砂)」などのオプション。とくに水災を付ける付けないで、掛け金が大きく変わります。

それから、契約期間は長い方が1年あたりの掛け金が低くなります。2015年10月以降は、最長10年までかけることができます。

ナツダ
この2つは、どんな家でも調整可能です。もうひとつ、家の性能によって変わる項目を紹介しますね。

火災保険料の算定では、木造住宅はT構造H構造にわけられます。T構造は耐火性能が高く保険料が安くなり、H構造はその逆です。

それぞれ、どんな住宅があてはまるか表にしておきますね。

構造 種別 具体例
T構造
  • ・省令準耐火建築物
  • ・2×4(ツーバイフォー)住宅
  • ・プレハブ住宅
H構造
  • ・T構造に該当しない建物
  • ・在来木造住宅

ちなみに、T構造だと火災保険が半額ぐらいになります。可能であれば、住宅の構造にも目を向けておきたいところですね。

ナツダ
2×4住宅であれば、30年で40万円以上の節約になることも。

なお、地震が原因で火災や津波に襲われた場合は火災保険では補償されません。地震保険への加入が必要です。

ちなみに地震保険は単独加入できず、火災保険とのセットで契約します。地震保険は地震による火災だけでなく、地震による損壊や埋没なども補償されます。

ナツダ
地震保険は、建物の所在地と構造ごとに国が保険料を決めています。どの保険会社で加入しても、補償内容や保険料は同じです。

引き渡し以降に必要な諸費用

つづいて、引き渡しのあとに必要な費用について解説します。

引っ越し代

引っ越し代は運ぶ荷物の量や距離で変わります。それと、もうひとつ値段に影響するのが時期で、転勤シーズンの3月が一番高いです。

SUUMOにおもしろい記事があったので、リンクしておきます。

リンク先の記事によると3月や8月が高く、9月や11月が安いようです。ただし、50km以内の引っ越しに限った調査なので、長距離転勤が含まれていません。

転勤でいえば9月もシーズンなので、11月がねらい目と言えます。

なお、2社以上の相見積もりをすると値引き合戦がある業界です。複数社に見積もりしてもらうといいです。

ナツダ
値段と作業の丁寧さ、サービス内容で選びましょう。

家財購入費

新居で買う、あるいは買い替える家財と言えば主に以下のものではないでしょうか。

  • 家具
  • 家電
  • カーテン
  • 照明
  • エアコン

「カーテン、照明、エアコン付き」という建売もありますが、必ずしもお得と言えません。建売会社のマージンが載ってるので、自分で買う方が安いケースもあります。

エアコンはモデルが変わる時期を狙うと、旧モデルを安く買えます。

外構(エクステリア)工事費

お庭など建物周りの工事のことを「外構(エクステリア)工事」といいます。別途工事にしている建売住宅もあるので、要確認です。

外構工事の予算は「敷地の平米数×1万円」ぐらいからです。たとえば100㎡(約30坪)の敷地なら、100万円ぐらいは予算取りしておきましょう。

ナツダ
外構しだいで、家の印象はガラッと変わります。ゴージャスにみせたいなら、多めに資金を残しておきましょう。

不動産取得税

不動産取得税の計算はややこしいです。しかも、建物部分と土地部分を分けて考えないといけません。

ザックリ書くと以下の式になります。

建物(平成30年3月31日まで)
不動産取得税 =(固定資産税評価額 - 1,200万円※1)× 3%
※1 自治体によって違います。
土地(平成30年3月31日まで)
不動産取得税 =(固定資産税評価額 × 1/2 × 3%)- 控除額(※1)
※1 下記①②の多い方
① 45,000円
②(土地1m²当たりの固定資産税評価額 × 1/2)×(課税床面積 × 2(200m²限度)× 3%

「よくわからないなぁ……」と思った方、ご安心ください。豪邸でもなければ、不動産取得税は控除によりゼロになるケースが多いと思います。

ナツダ
不動産取得税は税金なので、値引き交渉できません。

その他、建売住宅で考慮しておくべき諸費用

他にも、考慮しておくべき諸費用がありますので、解説しておきます。

厳密には「諸費用」ではないものもありますが、以下の出費も考慮しておきましょう。

  • フラット35の適合証明発行手数料・検査費用
  • 団体信用生命保険
  • 消費税
  • 修繕積立金
  • 固定資産税・都市計画税

では、順番に解説していきます。

フラット35の適合証明発行手数料・検査費用

住宅ローンの「フラット35」を利用する場合、適合証明書が必要です。適合証明書の取得には、10万円前後の諸費用がかかります。

フラット35とは?
住宅金融支援機構が商品概要を定める、35年固定金利型の住宅ローン商品。
銀行や信用金庫などの金融機関が取り扱い窓口になるので、金利や手数料は各金融機関ごとに異なる。

フラット35は、一定水準の住宅性能を利用の要件としています。そのため、審査用の図面や書類が必要。かつ、複数回の現場検査が実施されます。

フラット35の費用項目

  1. 審査に必要な図面・書類の発行手数料
  2. 設計検査の手数料
  3. 中間現場検査の手数料
  4. 竣工現場検査の手数料

フラット35の検査は第三者機関が行いますが、図面や書類は売主が準備します。一般的には、検査も売主経由で第三者機関に依頼してもらいます。

ナツダ
図面や書類の発行手数料は、値段交渉可能です。ですが、よほど相場から外れてなければ値引きは期待できません。

団体信用生命保険料

一般的な住宅ローンでは、団体信用生命保険の加入が融資の要件になってます。団体信用生命保険の掛け金は、多くの場合金利に含まれています。

フラット35は任意なので、加入する場合は金利に2%上乗せされます。

団体信用生命保険(略して団信)とは?
まんがいち住宅ローンを借りた人が死亡もしくは高度障害になったとき、保険会社が住宅ローンを完済してくれる保険。
残された家族は、以後の住宅ローン返済をしなくてよくなる。

フラット35を選ばれる方は、考慮しておきましょう。

消費税

新築住宅は、建物部分に消費税がかかります。土地や個人売買の中古住宅は、消費税がかかりません。

その他、諸費用の中には消費税がかかるものがたくさんあります。合計するとかなり高額になるので、しっかり予算に組み込んでおきましょう。

消費税は、ボディーブローのように効いてきます。後の方になって「予算が足りない」なんてことにならないよう、お気を付けください。

修繕積立金

修繕積立金とは「将来の修繕やリフォームのための積み立て」のことです。分譲マンションは管理組合が強制で徴収して積み立てますが、一戸建ては自分で準備します。

一戸建ての場合は、築後10年ぐらいから何かと修繕が出てきます。20年目や30年目になると、大規模なリフォームも必要になってきます。

代表的な、修繕・リフォーム項目をあげておきましょう。

  • キッチン・風呂・トイレの交換
  • シロアリ防蟻剤の再施工
  • 外壁の再塗装
  • 屋根の再塗装や葺き替え
  • 間取りの変更

必要な修繕をしていくことは、家の寿命を延ばすことにつながります。ですが、一戸建ての場合、計画的な積み立てをしている方は少ないです。

できれば、月々1万円は積み立てしておきたいところです。

ナツダ
積立金は節約可能ですが、あまりおすすめしません。

固定資産税、都市計画税

毎年4月ごろに納税通知書が届きます。一括で納めるか、4回に分けて分納します。

ちなみに、一括で払っても安くなりません。

ナツダ
固定資産税も都市計画税も税金なので、値引き交渉できません。

中古の家を買う場合の諸費用

新築住宅を買う場合と中古住宅を買う場合では、少し諸費用項目が変わります。

「無くなるもの」と「増えるもの」にわけて解説しますね。

中古住宅を買う場合、無くなる諸費用

中古住宅を買う場合、以下の諸費用が必要なくなります。

  • 水道分担金
  • 表示登記(表題登記)
  • 外構工事費

水道の引き込み費用と表示登記は新築のときに必要で、中古では必要ない項目です。

外構工事も、とくに変更が不要ならゼロ円で済ますことができます。

中古住宅を買う場合、増える諸費用

中古住宅を買う場合、以下の費用が増えます。

  • 仲介手数料
  • リフォーム代

新築住宅の場合、売主から直接買えば仲介手数料が要りません。中古住宅では不動産屋に仲介してもらうことになるので、仲介手数料が必要です。

また、よほど築浅の物件でない限り、リフォームが必要になるでしょう。とくに住み始めると修繕しずらい水回りは、衛生面も考え取り換える方が多いです。

諸費用の節約方法

さて、最後に諸費用の節約方法についてまとめておきましょう。

最初に載せた諸費用一覧表に、節約可能か「」で書いておきました。を付けた項目について、順番に解説していきます。

節約可能な諸費用

  • 手付金
  • 仲介手数料
  • 登記費用
  • 住宅ローン保証料
  • 住宅ローン代行手数料
  • 外構(エクステリア)工事費
  • 引っ越し代
  • 家財

では、さっそく説明していきます。

「手付金」の節約方法

手付金は、売主と減額交渉可能です。ただし、物件代金に充当される額が減るので、決済の支払いが増えます。

ナツダ
物件価格が安くなるわけではありません。

あまり無理な減額交渉をすると、売主から販売を断られるかもしれません。自己資金を使いたくない気持ちはわかりますが、反応が悪ければ引きましょう。

売主や不動産屋が心配するのは、買主の「契約解除」です。手付金が少ないと、契約解除のハードルが下がってしまいます。

交渉するときは「住宅ローン審査さえ通れば必ず買う」という意思表示をしましょう。売主側も融通しやすくなると思います。

「仲介手数料」の節約方法

仲介手数料は「物件価格 × 3% + 6万円」と上限が決まっています。それ以下であれば、不動産屋が自由に設定できます。

ですから値引き交渉可能ですが、大手不動産会社は下げてくれません。仲介手数料が安い不動産屋に依頼するか、売主から直接買える物件を選びましょう。

「登記費用」の節約方法

登記を自分でやれば、登録免許税の支払いだけで済みます。ですが、かなり面倒な作業をともなうのでオススメしません。

できるだけ報酬が安い司法書士や土地家屋調査士をみつけ、依頼しましょう。

「住宅ローン保証料」の節約方法

保証料も、ある程度は交渉可能です。ちなみに、勤務先の信用力が高いと保証料が安くなりやすいです。

ナツダ
公務員や一部上場企業にお勤めの方は、交渉する価値ありです。

保証料の減額が望めない方は、内枠方式と外枠方式を比較してみましょう。

借りる額を減らして内枠方式にする方が、お得になるケースもあります。

「住宅ローン代行手数料」の節約方法

住宅ローンの手続きは、それほど難しくありません。時間があるなら、自分でできます。

ナツダ
ネット銀行であれば、ネットからカンタンに仮審査申し込みができます。

不動産屋によっては、無料でフォローしてくれる会社もあります。不動産屋に行ったら、聞いてみましょう。

「外構(エクステリア)工事費」の節約方法

外構工事済みの物件を買うという手もありますが、必ずしも安いと言えません。なぜなら、住宅会社のマージンが乗っているからです。

外構工事業者に直接見積を依頼して、予算と見比べながら契約するのがいいです。できれば、複数社にプランと見積を出してもらいましょう。

「引っ越し代」の節約方法

可能であれば、引っ越し代が安い11月ごろに引っ越すといいです。

それが難しいようであれば、複数社に見積を取って比較しましょう。エアコン移設や不用品買い取りなど、サービスもふくめ検討するといいです。

「家財代」の節約方法

家具など値段が張るものは、決算期などのセール中に買うと安くなります。質がいい中古品などを活用する手もあります。

家電は、新商品に変わる時期に旧モデルが安くなります。たとえばエアコンなら、10月ぐらいから年明けぐらいまでがねらい目です。

なお、家財は生活しながら必要に応じて買い足していくことをオススメします。新しい生活に慣れる前に急いで買うと「買ったはいいけど使いづらい」ということも。

【まとめ】新築の建売住宅を買うときに必要な諸費用

家を買うときは、たくさん諸費用がかかります。諸費用の中には住宅ローンに組み込めないものもありますので、自己資金を準備しておくべきでしょう。

家の代金や諸費用は高額ですので、何年も先まで家計に影響を及ぼします。可能であれば、ライフプランニングしておくと家計の赤字や破たんを防ぎやすくなります。

ライフプランニングに関しては、こちらで解説しています。ご参考にどうぞ!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
ナツダ アツシ

ナツダ アツシ

高気密高断熱を得意とする注文住宅の会社で、約8年間営業職を経験。インテリアコーディネーターの資格保有。自宅の分譲マンションを、スケルトンからリノベーションして居住中です。「家探し」や「家づくり」のノウハウを、わかりやすく解説します。

-建売住宅の基礎知識
-

© 2020 Home Sweet Home