注文住宅の基礎知識

家を建てるならどこ?失敗しないハウスメーカーや工務店の選び方

ナツダ
元住宅営業マンのナツダです。「家づくり」のノウハウを、わかりやすく解説します。

注文住宅を建てるときどこの建築会社に頼めばいいかわからない人は、複数社を比較検討してみましょう。

とは言え、大手のハウスメーカーばっかり比較するのはダメですよ。大事なことは会社規模ではなく、あなたの要望を叶えてくれるかどうかです。

この記事では、超重要な建築会社の選び方を解説します。家を建てるならどこに頼めばいいのか、ハウスメーカー・工務店・建築士事務所は何が違うのかも説明します。

ナツダ
家づくり支援NPOにも所属し、年間200組の相談に乗っていた経験からお話します。

ぜひこの記事を参考にしていただき、あなたに合った建築会社を選んでください。

家を建てるなら、どこの会社に相談すべきか

アイ
家を建てるなら、どこの会社に相談すべきですか?

結論から言います。注文住宅の建築は、あなたの要望を叶えてくれる会社に依頼しましょう。

アイ
そんな会社、どうやってみつけたらいいの?

あなたの要望を叶えてくれる建築会社の見つけ方は、ひとつだけです。複数の会社に会ってみて、各社の得意・不得意を見きわめるしかないです。

反対に、1社しか相談に行かない人は家づくりで後悔しやすいです。たとえば某大手ハウスメーカーと決めたら、その1社しか相談に行かない人とか。

たとえば個性的な家が欲しい人は、ハウスメーカーに相談しても叶いにくいです。工務店や建築士事務所もふくめ、複数の選択肢から選ぶことをおすすめします。

アイ
具体的に、何に気を付けて比較検討をすればいいですか?
ナツダ
プランや見積もりなどを比較しますが、まずは「ハウスメーカー、工務店、建築士事務所」の違いから把握するといいです。

ハスメーカー?工務店?建築士事務所?業務の違い

家づくりの相談先は、大別すると3つあります。

家づくりの相談先

  • ハスメーカー
  • 工務店
  • 建築士事務所

この3つの業態の違いは「自社で行う業務」と「外注に出す業務」を知れば理解できます。

表にしてみましょう。

業態 営業 設計 請負 施工
大手ハウスメーカー
地元密着型の工務店
建築士事務所

それぞれ、自社でカバーしている業務が少しずつ違います。

業務の概要も書いておきますね。

営業 家づくり全体を通してお客様の窓口を担当する業務
設計 設計図を描き、工事現場が設計どおりに進んでるか監理する業務
請負 工事を請け負い、現場の「安全、行程、原価」などの管理を行う業務
施工 現場の管理や監理のもと、図面にのっとって家を建てる業務

どの業態も、すべての業務をこなし家を完成させます。ですが全部自社でやるわけではなく、一部の仕事は下請けや外注(表中の)に出します。

もちろん、表と違う会社もありまよ。デザインに注力してて、自社に設計士やインテリアコーディネーターを抱えてる工務店もあります。

ちなみに、単純に「全部自社でやってるから優良」と言えません。工務店のように設計を外注化するからこそ、施主(建築依頼主)にとって有利になる面もあります。

ナツダ
独立した設計者は、一般的に施主の立場で行動します。社内の設計者は、会社の立場で行動します。

上述の2つの表に基づき「ハスメーカー、工務店、建築士事務所」の業務について、もう少し詳しく解説しますね。

大手ハウスメーカー

「ハウスメーカー」の定義はあいまいです。私の経験では、全国展開の大手や中堅建築会社を指してそう呼ぶことが多いです。

ナツダ
なので「工務店」とつく会社の中にも「大手ハウスメーカー」と呼ぶ方が自然な会社もあります。一条工務店とか、穴吹工務店とか。

「大手ハウスメーカー」と呼ばれる建築会社の例をあげてみましょう。

大手ハウスメーカーの例

  • 積水ハウス
  • 積水化学工業(セキスイハイム)
  • 旭化成工業(へーベルハウス)
  • 大和ハウス工業
  • 住友林業
  • 三井ホーム
  • タマホーム
  • ミサワホーム
  • スウェーデンハウス
  • パナソニックホームズ
  • 一条工務店

一般的な大手ハウスメーカーは「営業、設計、工事請負契約」まで自社でやります。施工は下請け会社に振って、現場の管理と監理をします。

ポイント

建築工事では「管理」と「監理」を使い分けます。
 
工事現場の責任者が「管理者」で、常に現場を巡回しながら「工程、原価、材料、安全」などを管理します。いわゆる「現場監督」はこちらです。
 
いっぽう「監理者」は施主(工事依頼主)になり代わり、図面どおりに施工されるよう監理します。一般的には設計者が監理者となり、要所要所で現場のチェックを行います。

大手ハウスメーカーに建築を依頼すると、だいたい営業マンが窓口になります。設計士やインテリアコーディネーターもいて、チームワークで仕事します。

グループ会社に金融機関や不動産会社を持っているハウスメーカーもあり、大手ならではの総合力でサポートしてくれます。

ブランド力と安心感もあります。

地元密着型の工務店

ほとんどの工務店は小規模零細企業で、地域密着型です。工務店では主に社長が窓口となり、見積もりや現場管理まで幅広く対応します。

工務店の社長は現役職人の人もいて、そういう経営者は一部の工事を自分でやります。設計は外部の建築士事務所に振り、監理も建築士事務所に任せて現場管理だけやります。

売上高や着工数こそ大手ハウスメーカーより少ないものの、工務店ならではの魅力もあります。

ナツダ
工務店の質は、社長や従業員個人の質に左右されやすいです。矜持(きょうじ)を持った職人集団の会社もあれば、なんのポリシーもない会社もあります。

工務店は大手のように至れり尽くせりではありませんが、仕事の小回りがききます。カスタマイズ性の高い家が、ハウスメーカーより安価に作れます。

得意分野は多種多様で、相性が良い会社にめぐり合えると夢が叶います。施工レベルは玉石混交なので、見分ける労力が必要です。

設計士やインテリアコーディネーターを自社で抱えている工務店もあります。

建築士事務所

建築士事務所では、主に建築士が窓口になります。設計に関する知識が豊富なので、機能的な間取りやオシャレな外観をデザインするのが得意です。

必ずしも、営業業務が得意ではありません。コミュニケーションが苦手だったり、住宅ローンや予算づくりに疎い建築士もいます。

施主は、建築士と設計契約や工事監理契約を結びます。建築工事の請負契約や施工は、協力的な工務店に振ります。

ポイント

建築士は施主の要望を設計力で叶えようとします。さらに監理者として、工事が図面どおりに進んでいるかチェックします。
 
ですから、建築士はどちらかというと施主よりの立場で行動してくれます。
 
ところが、社内設計士(建築士)ということになると話が変わります。会社に雇われている以上、会社よりの行動を取らざるを得ません。

迷ったらコンサルティングサービスがおすすめ

アイ
なんか・・・どこに相談すればいいのかイマイチわかりません。

やっぱりどこに相談に行けばいいかわからない、という方にオススメの窓口を紹介しましょう。

注文住宅では、じつはもうひとつ相談窓口があります。それがどこかというと、徐々に利用者が増えてる「コンサルティングサービス」です。

コンサルティングサービスの主な業務は「家づくり、何から始めたらいいかわからない」という人に以下のようなアドバイスを行うことです。

  • 家づくりの流れ
  • 家づくりの予算
  • 土地や建築会社の選び方

家づくりは施主(建築主)も専門知識の勉強が必要ですが、独学は時間がかかります。なので、アドバイスしてくれる「家づくりの専門家」がいるとラクですよね。

コンサルティングサービスなら、中立の立場でアドバイスしてくれます。必要であれば、あなたの要望にあった建築会社を紹介してくれます。

ナツダ
建築会社選びが不安な方は、利用してみるといいでしょう。

ひとつ、無料で相談できるコンサルティングサービスを紹介しておきます。

LIFULL HOME'S 住まいの窓口

家づくのコンサルティングサービスは、わりと大手が参入しています。

その代表が、株式会社LIFULL(ライフル)が運営する「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」です。ホームズくんで、おなじみですね。

LIFULL HOME'S 住まいの窓口

「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」を使うメリットをあげておきましょう。

5つのメリット

  • 運営会社が大企業なので、安心感がある
  • 注文住宅、建売、マンション、中古などなんでも相談できる
  • 住宅ローンや諸費用などお金のことも教えてくれる
  • 専門家が監修した講座を無料で受けられる
  • あなたに合った不動産屋や建築会社を紹介してくれる

さらに「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」は、こんなことを約束しています。

3つの約束

  1. 全てのサービスが無料
  2. 中立の立場でサポート
  3. 営業行為はなし

注文住宅は、土地探しからスタートすると1年以上かかるケースが多いです。でも「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」のアドバイスを受ければ、ちょっと早く進めます。

無料なので、気軽に試せますよ。

LIFULL HOME'S 住まいの窓口

使ってみたい方はこちら

全てのサービスが無料

「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」にはひとつ問題があって、店舗数が少ないです。

2020年2月末現在、店舗がある都道府県は以下のとおりです。

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 愛知県名古屋市
  • 大阪府大阪市
  • 兵庫県神戸市
  • 福岡県福岡市

上述の都道府県以外の方は「LINE、電話、ビデオ通話」を使った相談になります。

建築会社には自社のレベルがわかっても、建築主は建ててみないとわからない。そんな不平等を和らげてくれるのが「コンサルティングサービス」です。

役立つサービスなので、せめて主要都市ぐらいは全国展開して欲しいところです。

「ハウスメーカー、工務店、建築士事務所」それぞれの特徴

さて、こんどは特徴別に「ハウスメーカー、工務店、建築士事務所」の違いをご紹介します。

どの業態にも一長一短があり、絶対的に優れてるものはないことを知っていただけたらと思います。

さっそく特徴を比較表にしてみましょう。

特徴 ハウスメーカー 工務店 建築士事務所
設計の自由度とデザイン性
施工レベルと品質 -
コストパフォーマンス
保証とアフターメンテナンス -

表の項目について、もうすこし補足説明していきますね。

設計の自由度とデザイン性

アイ
注文住宅って、オーダーメイドじゃないんですか?
ナツダ
業務を効率化するため「間取りの型」や「標準となる仕様」を作っている会社が多いです。いわば、セミオーダーです。

「設計の自由度とデザイン性」は建築士事務所が一番優れています。専門家ですからね。

間取りも仕様も、オーダーメイドです。こだわりの外観や間取りをオリジナルで作りたければ、建築士事務所に相談するのがいいでしょう。

工務店もオーダーメイドに近いセミオーダーで、変更など対応してもらいやすいです。自由度が高い反面、品質は一邸ごとにバラツキが出やすくなります。

ナツダ
設計力は工務店ごとに大きな差があり、上手い下手が激しいです。

大手ハウスメーカーは、標準仕様や自社開発建材をキッチリ使います。ですから、設計や仕様の自由度は低くなりがちです。

また、仕様やデザインの変更をしようとすると価格が大幅にアップする傾向があります。

つまり大手は、ある程度「型」を作ることで合理化とコストダウンを図っているのです。その「型」から外れると、合理化できずコストアップしてしまいます。

施工レベルと品質

ハスメーカーは工場で機械生産する部分が多く、品質や施工レベルが安定しています。最新技術を取り入れるのも、早いです。

工務店は、ピンキリです。ハウスメーカーより優れた品質の会社もあれば、しょっちゅうクレームが来るような会社もあります。

ナツダ
多くの工務店は、あまりトレンドに敏感ではないです。最新技術も、まず否定から入ったり……。

建築士事務所は建築工事を請け負わず、外部の工務店に振ります。ですから、施工レベルは工務店の腕しだいです。

ですが設計者には監理責任があるので、むちゃくちゃな品質になることはないでしょう。

コストパフォーマンス

一般的な工務店はハウスメーカーに比べて営業経費が少なく、利益率も低いです。優秀な工務店にめぐりあえたら、かなりコスパの良い家が建ちます。

先述のとおり、ハウスメーカーは企画住宅を建てることで大幅コストダウンしています。ですが、大手になるほど広告宣伝費や人件費が莫大です。

ナツダ
コストダウンが営業費で相殺されるので、大手ハウスメーカーは「コスパが良い」とは言えないですね。

建築士事務所が設計する家はオリジナル性が高いので、材料費も高くなりがち。設計費も、社内設計士がいる会社に比べると高いです。

保証とアフターメンテナンス

保証やアフターメンテナンスには、ハウスメーカーが強いですね。たいていの会社が、メンテナンス専門の部署を持ってます。

工務店は、お施主様から連絡が来ない限り動いてくれない会社が多いと感じます。社長や現場監督がメンテナンス担当を兼任してるので、新築優先になってしまいます。

建築士事務所経由で建てた家のアフターメンテナンスは、工事を担当した工務店がやります。

建築会社選びで失敗しないために大事なこと

アイ
家づくりの相談先を選ぶとき「大手ハウスメーカー、工務店、建築士事務所」の違いだけ注目すればいいのでしょうか?
ナツダ
業態の違いだけでなく、個々の会社との相性もみた方がいいです。

日本には、ものすごい数の建築会社があります。建築業種で建設業許可を取ってる業者だけでも、約15万社ぐらい。(H30年3月)

規模や従業員数、年間着工数は各社バラバラです。「大手ハウスメーカー、工務店、建築士事務所」だけでは「違い」なんてとうてい表せません。

参考までに、国交省の「建設業許可者数調査」の資料を貼っておきますね。

一番知っておいていただきたいことは、各社で「得意分野が違う」ということ。

これだけ建築会社が多いと、差別化のために各社が売りとなるポイントを作ろうとします。その結果、注文住宅の多様化がすすみ建築会社に得意分野ができてきました。

その反面、日ごろ作らないタイプの家は不得意に。お客様にうまく提案できないし、コストも割高になったりします。

ナツダ
その建築会社が不得意な家を作らせるより、得意な建築会社に任せる方が失敗しにくいのです。
アイ
じゃあ、何を基準に「得意・不得意」を見きわめたらいいのでしょうか?

まずは、何社か実際にお施主様が建てた家の見学会に参加してみるといいでしょう。(モデルハウスは現実離れしてるので、オススメしません)

大手も中小も関係なく、いろんな会社の施工物件を見てみましょう。その中で気に入った建築会社があれば、改めてプラン作成を依頼するといいです。

見学会に行く会社の選び方

見学する建築会社を選ぶときは、いくつか重視すべきポイントがあります。

例をあげておきますね。

  • 長期優良住宅に対応できる
  • 建築途中の現場見学会もやってる
  • 長期的なメンテナンスサービスをやってる

もう少し詳しく解説します。

長期優良住宅に対応できる

素人には、なかなか建築会社の良し悪しなんてわかりません。そこで参考にしたいのが、長期優良住宅に対応できるかどうかです。

長期優良住宅の認定を受けるには、いくつかの性能基準をクリアする必要があります。

性能基準の例

  1. 劣化対策
  2. 耐震性
  3. 維持管理・更新の容易性
  4. 省エネルギー性

つまり、長期優良住宅であれば良好な耐震性能や断熱性能が約束されてるということ。長期優良住宅が造れるかどうかは、会社選びの判断材料になります。

長期優良住宅に対応できる会社は、それをホームページでうたっていることが多いです。ホームページに書いてない場合は、問い合わせてみましょう。

メールや電話などで「長期優良住宅、やってますか?」と聞けばOKです。以下の回答なら、間違いないでしょう。

  • すべて長期優良住宅です
  • 費用はかかるが対応可能です

長期優良住宅申請はコストがかかるので、必ずしも認定してもらう必要はありません。お客様から要望があったときに、長期優良住宅仕様にできるかどうかが重要です。

「うちは、長期優良住宅はやってません」という回答なら、減点ですね。

建築途中の現場見学会もやってる

完成物件の見学会をやる会社は、けっこうあります。でも、建築途中が見られる見学会をやる会社は少ないです。

なぜやらないのか、理由をあげてみますね。

  • 見せたくない
  • 現場は危ないから
  • 汚いので見せられない
  • 工事がストップしてしまう
  • お施主様が嫌がってる

まず、不適切な工事をしてると「見せたくない」という状況になります。「危ない、汚い」は、現場の管理不足もあるでしょう。

また、見学会の準備や撤収も含めると「2~3日、工事がストップ」してしまいます。自転車操業の会社にとっては、嫌な状況です。

お施主様が「見学会をしてほしくない」とおっしゃるケースもあります。現場見学会の開催は、けっこうハードルが高いのです。

ナツダ
現場見学会ができるということは「けっこう頑張ってる会社」なのです。

現場見学会は小屋裏(天井裏)や床下、壁の中も見られるチャンスです。建築会社の技術レベルや管理レベルを知ることができるので、参加するといいですよ。

長期的なメンテナンスサービスをやってる

家は、作るとき以上にメンテナンスが大切です。売りっぱなしの会社は、避けたいところ。

欲を言えば、住み始めて半年は毎月1回来て欲しいです。それ以降も、できれば半年から1年に1回ぐらい巡回してもらうのがベストです。

「そんなにイッパイ来られても、困る」と思います?いやいや、こんなメリットがあるんですよ。

初期メンテナンスのメリット

  • 住宅設備の初期不良を発見しやすくなる
  • 素人では発見しづらい不良をみつけてもらえる
  • 住宅についてわからないことを質問できる

暮らし始めると「これ、気になるんだけど故障かな?」と感じることがあります。そういう不安は、できるだけ初期のころに解消すべきです。

慣れてくると不良が気にならなくなるし、故障の度合いが進むと修繕に手間がかかります。アフターメンテナンス担当者に気軽に相談できる機会は、あった方がいいです。

遠い所にある建築会社は、家のトラブルが発生したときすぐ来てもらえません。車で1時間圏内にある建築会社を選ぶとよいでしょう。

プランと見積もりを比較する

さて、いくつか見学会に参加したら、あなたの好みの住宅会社が見つかると思います。その中から、数社に間取りプランと見積もりを作ってもらいましょう。

ナツダ
プランと見積もりを作ってもらう会社は、2~3社がベストです。それ以上多いと、打合せがかなり大変です。

プランと見積もりの作成順序は以下のとおりです。

  1. 要望のヒアリング
  2. プラン作成
  3. 概算見積もり作成

まず、建築会社に要望を伝えるところからスタートします。その要望をもとに、間取りプランと概算見積もりが作られます。

この段階で複数の建築会社を比較検討して、家づくりを依頼するパートナーを決めます。ですから、比較しやすいように全社に同じ要望を伝えることが大切です。

その要望を受けて、各社が提案を出してくれます。その提案内容も、比較検討の材料です。

ナツダ
「A社には伝えたけど、B社に伝え忘れた!」なんてことがないよう、要望をリストにしておきましょう。

このとき、どんな暮らしがしたいか大まかに伝えるようにしましょう。具体的な数字で伝えると、建築会社から出てくる提案が単調になります。

例をあげますね。

×4LDKで、LDKは20畳欲しい。
◯家族4人暮らせて、みんながLDKに集まったり、ときにはプライベートな空間で過ごしたい。

ここで、注意点をひとつ。

プランは比較しやすいですが、見積もりは比較が難しいです。各社算出方法が違うので、細かい項目を見比べても意味がありません。

住宅設備や建材は、どんなものを使うか。それと、諸費用まで含めた総額で比較しましょう。

ポイント

注文住宅は、家の建築費以外にも地盤改良費や水道引き込み費用、お庭の工事費などいろいろな諸費用が発生します。

間取りプランと概算見積もりの比較ができたら、次は家づくりのパートナーを決定します。設計を依頼して必要な費用を支払い、建築工事請負契約を結びます。

初めは「大手ハウスメーカーがいいな」と感じていても、ぜひ工務店も候補に入れましょう。重ねて言いますが、各社「得意・不得意」があるので比較検討することが大切です。

お客様担当者の質をみる

「家づくりのパートナー選びって、どの建築会社にするか選ぶことでしょ?」とお考えの方は、片手落ちです。

じつは、もう一人大事なパートナーがいます。

それは、あなたの担当者。窓口となり、家づくりをマネージメントしてくれる人です。

ナツダ
たとえば、ハウスメーカーなら営業マン。小さな工務店なら社長さん。設計事務所なら建築士さんが窓口となります。

窓口となる人物は、こんな人が望ましいです。

窓口担当者に望むこと

  • 知識と経験が豊富
  • 会社や工事関係者から信頼厚い

逆タイプの人物が窓口になると、あなたの要望はおざなりに扱われます。現場の雰囲気も良くないので、無理や面倒事をお願いしてもとおりにくくなります。

ようは、担当者しだいで出来上がる家が変わるということです。建築会社を選ぶときと同じぐらい、担当者のこともチェックしておきましょう。

みんなはどんな理由で建築会社を選んでいるのか

アイ
ところで、他の方々はどんな理由で建築会社を選んでるんでしょうか?
ナツダ
私の経験則ですが、建築をお任せいただける理由は「総合得点」ですね。ただし、信頼を失うと大幅減点されます。

ここからは、元住宅営業マンの体験から「家を建てた会社の選択理由」についてご紹介します。

家を建てた会社の選択理由1位は性能?信頼?

お客様から建築を任せていただける理由は「他社よりご信頼いただけた」だと感じます。

その「信頼」は、以下の総合得点で決まります。

  • ご要望に叶う間取りや外観
  • 暮らしを良くする仕様
  • 予算に合う価格
  • スタッフの人柄や知識
  • ブランド力
アイ
「仕様」って、なんでしょうか?

建築の話ではよく「仕様」という言葉が出てきますが、以下のことを指すと思っていただいて差し支えないです。

仕様の例

外装材
  • ・外壁材
  • ・屋根材
  • ・窓(サッシ)
  • など
内装材
  • ・壁紙
  • ・床材
  • ・ドア(建具)
  • など
住宅設備
  • ・キチン
  • ・風呂
  • ・洗面化粧台
  • ・トイレ
  • ・冷房や暖房
  • など

仕様は住宅の性能に直結するので、暮らしやすさに影響します。ですから、気にするお客様は多いです。

ちなみに、フラット35でおなじみの住宅金融支援機構が「住宅事業者選びで重視するポイント」について調査してます。

調査結果は、以下のとおり。「建物の性能」が1位です。

住宅事業者選びで重視するポイント

  1. 建物の性能
  2. 住宅の立地
  3. デザイン
  4. 住宅の価額や手数料
  5. 設備の性能

スタッフについては、窓口担当者の印象だけでは決まりません。お客様に関わるスタッフ全員が、きちんとしているか見られます。

スタッフの例

  • 社長
  • 営業マン
  • 建築士(設計士)
  • 現場監督
  • メンテナンス担当者

信頼は「間取り、仕様、価格、スタッフ」でお客様が満足したとき少しずつ積みあがります。どこかで失望されると、大きく信頼を失います。

余談ですが、国土交通省がおこなう住宅市場動向調査に「注文住宅の選択理由」という調査項目があります。

建築会社の選択理由ではないですが、参考になる結果なのでご紹介します。

e-Stat「住宅市場動向調査」(閲覧にはPDFのダウンロードが必要)

調査結果は、以下のとおり。「信頼できるハウスメーカーだったから」が1位です。

注文住宅の選択理由

  1. 信頼できるハウスメーカーだったから
  2. 一戸建てだから
  3. 新築住宅だから
  4. 住宅の立地環境が良かったから
  5. 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから

なお「ブランド力」だけは別枠で、建築会社を選ぶときの強い動機になります。

特定のハウスメーカーで建てるのがご要望の方に限っては、他社比較は無用です。もしお気に入りのハウスメーカーがあるなら、その会社と打合せする時間をたくさん取った方がいいです。

【まとめ】家を建てるならどこ?ハウスメーカーや工務店の選び方

家づくりを任せる建築会社を選ぶときは、複数の会社を比較検討して決めましょう。比較で大事なことは会社規模ではなく、あなたの夢を叶えてくれるかどうかです。

比較するポイントは「ハウスメーカー、工務店、建築士事務所」のような業態だけではありません。間取りプランや見積もり、スタッフの質も比べましょう。

どう選んでいいかわからない方は、コンシェルジュサービスを使う方法もあります。無料でアドバイスしてくれるので、気軽に相談できますよ。

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住宅購入の参考にどうぞ。

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ナツダ アツシ

高気密高断熱を得意とする注文住宅の会社で、約8年間営業職を経験。インテリアコーディネーターの資格保有。自宅の分譲マンションを、スケルトンからリノベーションして居住中です。「家探し」や「家づくり」のノウハウを、わかりやすく解説します。

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